第三回

デザイナーが関わる家づくり・店づくり2

  NEW 2008/05/20

前回に続き、デザイナーが関わる家・店づくりの利点の2つ目です。
それは、最初から「建物」と「家具」・「照明器具」等をバランス良くトータルに考えられることです。 あたりまえのことですが、家・店づくりの時、建物のイメージや使いやすさにはかなり気を使いますよね?
でも、日々の暮らしは建物があるだけでできるでしょうか?

実際の生活には「家具」や「照明器具」、テレビに冷蔵庫、等々・・・実に様々な建物以外のものが必要です。
これまでの暮らしのなかで、増えてきた色々な「モノ」(例えば本、音楽好きならCD、おしゃれな人なら服やアクセサリー等)もあります。
これらの色々な「モノ」は、自分の暮らし方に合わせて、ちゃんと収納できるようにするのが理想ですし、これからも増えていくものなら、収納スペースは将来を考えて多めにしておかないと、後で修正できないこともあります。

「建築」のイメージと「家具」や「照明器具」のイメージの調和についても、一般的には建築デザインが決まってから、それに合わせることが多いようですが、どちらが先というものではなく、できれば建築設計と同時進行で「家具」「照明器具」も考えていきたいものです。

「家具」や「照明器具」が、素材や色を合わせるだけでなく、寸法の関係、形の共通性など、細かな部分まで調和している空間は実に美しく、清々しいものだからです。
つまり、家づくり・店づくりには、「建物」も「家具」も「照明器具」もどれが一番大事ということではなく、トータルにバランスをとって計画し、イメージを造り上げていくことが大切なのです。

飛行船スタイルの空間プランには、かなり初期の段階から床・壁や家具の素材・色・デザインが決まっていて、施主様とのお打合せの図に表現されます、そしてお打合せの中で床や壁の色を決めるのと同じように家具の色も決まっていきます。
これは、家づくり・店づくりにとって、とても大切な事だと思っています。


デザイナー 景山 隆司

   
第二回

デザイナーが関わる家づくり・店づくり1

  2008/04/01

飛行船スタイルはデザイン事務所です。「家づくり・店づくりネット」では、飛行船スタイルが空間デザインを担当して、実際の施工は工務店さんが担当します。
一般的に、工務店主体、又は建築家+工務店で、家・店を建てることは多いのですが、デザイナーと工務店で家や店を建てることは珍しいようです。

デザイナーが関わる、家・店づくりの利点は何でしょう?

まず1つは、相見積りを取って、数社の工務店で価格を比較できることです。(建築家に設計を依頼した場合にも、数社の工務店に見積りを依頼して、施工会社を決定するようですが、依頼主に各社の見積り内容を提示したりはしないようです。)

見積り価格は安ければ良いというものではありません。それぞれの工務店毎に、見積り価格が異なるのは当然ですが、項目ごとに詳細を見ていくと、項目毎の価格の割合が各社異なる場合がよくあります、この割合こそが工務店の特徴とも言えるのですが、どの部分にお金を掛けているかによって、工務店のこだわりが見えてきたりします。

通常、建築家の場合は設計を全て建築家が行い、工務店は、その図面通りに施工することが多いようです。 当然、工務店は自社のこだわりを活かせる機会があまりありませんし、少々施工し辛くてもがんばって完成させなければいけません。
家づくり・店づくりネットでは、私達がデザインしたデザイン図を基に、施工図面は工務店が描きます。
細かい部分の詳細は、私達と工務店が打合せをして、デザインイメージと施工のしやすさのバランスを調整し最終決定します。これによって一番無理の無い施工方法が選択できますし、無理の無い施工方法は、案外きれいで長持ちする施工方法であることが多いように思います。

デザイナーが関わる家・店づくりの利点、もう1つありますが、これは次回にさせて頂きます。

デザイナー 景山 隆司


   
第一回

hikosen styleの自己紹介

  2007/10/3

本来このページでは、家づくり、店づくりの為に知っておきたい知識を書いていくのですが、第一回目の今回は、「家づくり・店づくりネット」を運営するhikosen styleについて書いてみたいと思います。

hikosen styleは、もともとプロダクトデザインオフィスであったHIKOSENが、2007年2月に大阪市京町堀にオープンさせた、デザインオフィスと、インテリアショップと、レストランを一体にした4階建ての複合ビルにあります。

hikosen styleの考える家や店の特徴は何かと聞かれると、モノと空間をトータルに考える事、景色を中心に考える事だと思います。従来の建築デザインでは、家具や照明等のエレメントは空間を引き立たせる為のものであり、空間の主役はあくまで建築という考え方であると思います。
私達が考えるモノと空間のトータルとは、人が生活する中で常に触れ、使う、家具・照明等のエレメントとそれらを包む建築、そして人が生活する上で常に目にする景色は、空間づくりの要素として同じ様に大切であるという考えに立っています。

私達はこれまで企業の商品開発デザインを進めるとき、「この商品はどんな場所に置かれるか」「どんな人が使うのか」「どんな人が買うのか」等々モノだけでなく、モノの置かれる環境や場面を常に考え、形にしてきました。 その考え方のプロセスは空間デザインに関わる今日においても基本は同じです。 「どんな場所に建つのか」「どんな生活がしたいか」「どんな家具を置かれるのか」「そのロケーションを活かすにはどんな建物が必要か」等々を総合的に考え、プランづくりを進めています。

「家づくり店づくりネット」においては、私達hikosen styleの考える空間を気に入って頂く事が、始めの第一歩だと感じています。私達のショップにぜひ一度いらして下さい。ここには、心地よい夜の暮らしを提案する照明「山灯り」や、生活や四季を楽しむ家具「Hygge funiture」、遊び心のあるインテリア小物等、たくさんのオリジナルデザインの家具や照明がそろっています。これらの家具と照明は、クオリティーはそのままに、サイズだけでなく、使い方そのものも全く新しいモノにオーダーが可能です。私達がデザインする空間には、これらのクオリティーの高い家具・照明を造作家具として入れ込む事も出来ます。

hikosen styleのビルの2階には、それらの空間を体験出来る場として、レストランを作りました。家具も食器も、それに料理もレストランスタッフと私達が一緒に考えたものです。時間があれば、ゆっくりとお食事を楽しみながら、hikosen styleの空間で、アットホームな時間をすごされてはいかがでしょう。

無料相談会では、家づくりや店づくり以外にも、家具や照明のオーダーのご相談まで受け付けていますので、お気軽に無料相談にお申し込み下さい。


皆様今後とも、よろしくお願いいたします。

デザイナー 景山 隆司


           
hikosen styleのビル   1F インテリアショップ   2F レストラン
   
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